2005年04月25日
 

十年一昔(その1)

こんにちは、鬼喜王子です。
早いもので、僕がマジックを始めて今年が10年目である。
基本的に飽きっぽい僕が、よく10年も続けたなぁ、と自分でも感心する。
今回は、10年前に僕がマジックをやるようになったきっかけをお話ししようと思う。

お客様に聞かれたときは「大学のサークルの勧誘にあったから」と答えているが、ことはそう簡単な理由ではない。

僕がまだ鬼喜王子となるより遥かな昔、二十歳前後の若者がかかるある種の病気にかかっていた。自分の居場所が無い、何のために生きているのかという空虚感。そして今思うと笑ってしまうくらい何でも無いことなのだが、2年間浪人していたとう劣等感が、「人とは何か違うことをやってやる」という力みを生んでいた。

そしてそんなときにマジックに出会ったのだ。しかも今までマジックに全く縁がなかった僕が、1日に3回も生のマジックを体験してしまったのだ。

1回目がサークルの勧誘にて。その後大学の5年間(留年したため)マジックと麻雀を通して深く付き合い、今もって親しくさせて頂いている先輩のY氏にカードマジックの名作「トライアンフ」を見せてもらった。
2回目がその帰りに偶然立ち寄った、今は無き東急東横店マジックコーナーにて。現在は池袋東武マジックコーナーのディーラーをされている藤巻大輔氏が、金属の輪がつながる「チャイナリング」をしているのを目撃してしまった。
そして3回目は、その晩たまたまラジオを聞いていたら、ALEXというマジシャンがラジオを通じてマジックをやっていた。のちにそれは「メンタルマジック」というものだと知ることになるのだが、その当時はただただ不思議だった。

こうして運命的な出会いをはたしたマジックをいざやってみると、今までの空虚感、不満が嘘のように満たされていった。そしてその後も、運命的と思えるほどのラッキーな出会いを繰り返していって今に至るのだ。
(例えば、マジックを始めて2ヶ月後、僕が初めて生で演技を見たプロマジシャンは、現在の日本のクロースアップマジックの第一人者、前田知洋氏だった!)

Posted by kiki at 05:52 |

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