2006年10月24日
 

鬼喜王子から皆様へ ご協力のお願い

鬼喜王子です。
今日はめずらしく真面目なお話です。

生々流転、諸行無常の言葉があるように、この世の中に変わらざるものはありません。それでも、天の理(ことわり)に逆らってでも、残さなければいけないものがあるのも確かです。

僕・鬼喜王子は昔、高井戸という街に住んでいて、そこから京王井の頭線を使って駒場東大前まで通っていました。この二つの駅の間にある下北沢は、金がない、友達も少ない、(勉強をしないので)暇だけはたくさんあるヘタレ学生の僕には、格好の暇つぶしの街でした。
大学からの帰りによって買い物をしたり、時には学校に行かずにうろうろしたり、飲んだり、演劇を見たりしていました。とても楽しい思い出です。

もしこの街がなければ、僕は真面目に勉強してどこかの企業に就職するか役人になるか研究者になっていたかもしれませんし、徹底的にドロップアウトしてしたかもしれません。この街があったおかげで、あなたの目の前にいる鬼喜王子が存在するのです。

ですから、僕のマジックを見て喜んでいただいた方、少しでも感動してくれた方、救われた方。僕はあなたたちに及ばずながら、我が社名の通り、力を与えてきたつもりです。
今度は皆さんのお力を貸していただけないでしょうか?

下北沢という街が、今大変な危機に直面しています。
大きな道路が建設され、街並が壊されようとしています。

優秀なお役人は社会にとって絶対必要ですし、僕らはそれに感謝しなければいけません。だけど、そんな人間ばかりの社会ってつまらないと思いませんか?

同じように、道路ができたら下北沢も便利になるかもしれません。でもそれは下北沢が下北沢でなくなることです。

僕だけでなく、たくさんの音楽人、演劇人、文化人がこの街に育まれてきました。
これからも多くの人間がここから巣立っていくでしょう(もしかしたら第2��鬼喜王子も)。でも街がなくなったらどう仕様もありません。

少しでも鬼喜王子に愛情を持ってくださる方にお願いします。
どうか下北沢を救うのに力を貸してください。

2006.10.24. 鬼喜王子

マジシャン・鬼喜王子は、54号線の見直しを求める「Save the 下北沢」に賛同しています。

Save the 下北沢
http://www.stsk.net/

Posted by kiki at 19:21 | コメント (6)
 
2006年10月23日
 

見えないチカラ

鬼喜王子です。
先週末は連休を頂いていました。
私に会いに十二時へご来店いただきました皆様、大変申し訳ございませんでした。

とはいっても、ただ遊んでいたわけではありません。
現在週刊ビッグコミックスピリッツ誌上にて「ホムンクルスの目」というコラムが連載されているのですが、それを書いている石井裕之氏のセミナー(というかワークショップ)にに参加してコールド・リーディングを勉強してきました。

コールド・リーディングというのは、初めて耳にされる方もいると思うのですが、もともとは(ニセ)占い師が使っていた、コミュニケーション・テクニックで今は催眠療法の現場でも使われているという、大変強力なツールであります。
石井氏は日本ではその道のパイオニアで、このテクニックを日常生活や会社での人間関係に応用をさせ始めた人でもあります。
詳しくは石井氏の著書をご覧になってください。

このセミナーは内容も素晴らしかったのですが、参加している方の姿勢が本当に真剣で、身が引き締まる思いでした。
飲食店経営者、急に親の後を継ぐことになった2代目社長、人事採用担当の方、引っ込思案なSE、心理学に興味をもっている学生さん、なかにはマジシャンという怪しい者もいましたが(笑)、みんな少しでも自分の会社を良くしたい、人間関係をスムーズにしたい、人の役にたちたい、自分を良くしたい、という真摯な思いにあふれていて、2日間とても充実した時間を送れました。

僕は今の仕事をはじめて、「見えないチカラ」というものの存在を知るようになりました(決してオカルト的な意味ではなく)。気付かないうちに僕たちは「見えないチカラ」の影響を受けてたり、あるいは無意識に使っていたりします。
このセミナーでは、その「見えないチカラ」がどのように働くのかを理論的に理解ることができました。松坂大輔風に言えば「自信が確信に変わった」瞬間でした。

コールド・リーディングで一番大事なのは「テクニックよりも相手を思いやるハート」ということを強く主張していました。ちなみに、ラスベガスのトップマジシャンの誰に聞いても「テクニックよりもハートが大事」ということを言いますから、何でも突き詰めてみると、ここに行き着くということでしょう。

このハートが「見えないチカラ」というものの根本であると思うのですが、これを突き詰めていくと、実はオカルトの領分と重なったりしてきます。
ハートを忘れて現象だけを突き詰めたのがオカルトと言えなくもないわけですが、これ以上はやめておきます。

というのは、僕という人間をよく知らない人がこれを読んだら、「王子はヘンなセミナーに行っておかしくなって帰ってきた!」と思うでしょうから。
見えないチカラの存在を信じたり、受け入れたりできる人には「王子がなんか言ってるけどおかしくない」と映るでしょう。
さらに僕を最もよく知る人間は、「王子がヘンなこと言っている? もともとじゃねーか!」と一顧にだしないでしょう…。

Posted by kiki at 13:20 | コメント (0)
 
2006年10月19日
 

新天地でのチャレンジ

お久し振りです、鬼喜王子です。
「10月に入ったら書くからね」と言っていたくせに、これだけ間を空けて申し訳ないです。
この間、「ホテルでジョージと下着姿で二人っきり事件in熊本」とか「マジック界のゴッドファーザー・Great TomsoniにGreatと褒められた事件」とか「駐輪違反金、累計7万円台に突入事件」とか、「アルマンドとの会話で単語の羅列から文章を言えるようになった」とか、書くネタにはこと欠かなかったのですが、引越しの後始末に以外に手間を取られてしまいまして、なかなか皆さんに近況をご報告することができませんでした。
申し訳ない。

というわけで私事ではありますが、無事日常生活の落ち着きをとりもどしてきたのですが、新居に引っ越したら是非やってみたいことがありました。
「トイレで新聞や本を読む」ということです。
以前友人の家に遊びに行ったときに、トイレに行った友人が中で新聞を読んでいて妹に「お兄ちゃん、早く出て!」と言われた姿が「オトナっぽくていいかも」と思ったからなのであります。あともう別れてしまいましたが、昔彼女の親御さんに挨拶に行ったときにトイレに『巨人の星』(文庫版)が置いてあるのにもかなり男気を感じました。
余談ですが、ふじいあきら氏はトイレにトランプが置いてあって、そこででも練習できるようにしていると、人から聞いたことがあります。

でいざやってみたのですが、3分でリタイアしました。
なんでこんなコンクリートむき出しのところで、下半身むき出しにして本読まなきゃならんのだ?
プライベートスペースがないお父さんならともかく、わしは一人暮らしやし。
インクの臭いは便意をもよおさせるらしいですが、そもそも便意をもよおさなきゃトイレに行かない人間だし。

トイレで新聞を読む人々へ:その心を教えてくれ。

ちょうどいいスペース.jpg
ちょうどいいスペース

Posted by kiki at 13:49 | コメント (2)

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