2005年05月31日
 

十年一昔(その2)

こんにちは、鬼喜王子です。

先日、野茂英雄が日米通算199勝を挙げましたね。
野茂は今ではたくさんいる日本人メジャーリーガーの中でも、鬼喜王子が一番好きで思い入れのある選手です。10年前、野茂がデビューしたての頃、頑張っていた人は、おそらく僕と同じ気持ちなのではないでしょうか?

10年前といえば、阪神淡路大震災、オウム真理教による地下鉄サリン事件という二つの大きな事件があったときです。芸能界ではテレサ・テンが死去し、平井堅がデビューしたりしました。いろいろあった年ですが、野茂が全米に巻き起こした「トルネード」は僕にとって大きな事件だったのです。

その頃僕は大学1年生。上京したばかりで、右も左もわからない。おまけに二年間の浪人生活は僕に妙なコンプレックスを残していました。
そんなときに見た野茂は、黙々と投げて三振の山を築き、ストライキ明けのダルな雰囲気を興奮に変えて、アメリカ人のみならず僕たちにも深い感銘を与えてくれました。
当時アメリカからの留学生といろいろディスカッションをする機会があったのですが、彼らの会話の中で「NOMO」という単語が普通に使われ、マイケル・ジョーダンらと同様、スターとして扱われていたことにびっくりすると同時に誇らしい気持ちになりました。

今、僕は海外のマジシャンを始め、外国人と接する機会も少なくないのですが、妙な気後れなしに彼らとつきあって行けているのは、あのとき野茂が懸命に投げてくれていたからだと思うのです。

200勝を楽しみにしています。

Posted by kiki at 05:48 |

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