2005年12月12日
 

方外の者

お久し振りです、鬼喜王子です。
スランプが明けやっとブログを書けそうです。

こないだ髪を黒く染めてきました。
周囲の反応は「キアヌ・リーブス」「アキバ系」「普通の人」「ウッチャンみたい」等々、賛否両論でしたが、僕が髪を黒くするのはなんと5年振り。鬼喜王子の名前を冠してからは初めてのことです。
茶髪のこともありましたし、シルバーにしていたこともありました。あまりに髪の毛が痛んで黒に戻そうとしたことも何度もありましたが、その度に思い留まってきました。

「方外の者」という言葉があります。日本史の用語で、この世の中(共同体)の法や常識を超越し、自由や特典を得る代わりに、その庇護も受けられない存在のことです。中世の漂泊民や特殊な職能を持った者をさしています。
現在の我々の生活の中で一番身近なのは、お坊さんです。お坊さんはその昔、死者を弔うという特殊技能をもち、働かなくても収入を得られる身分でありましたが、そのかわり法によって守られることのない存在でした。
こうした人々は誰から見ても一目でわかるかっこう、例えば「婆娑羅(バサラ)」と呼ばれた人々は極彩色の目立つ格好をしていましたし、お坊さんは坊主頭です。

5年前、プロになったばかりの頃、マジックはブームではありませんでしたし、実力も今程ありませんでした。
当然食えない。でも志や姿勢だけはいつでもマジシャンでいようと思っていました。
そしてマジシャンは「方外の者」であるべきだと。
そうして金髪・銀髪時代に突入しました。
バイトをしないと食って行けません。当時、そんな頭で許されるバイトといえば、肉体労働か場末の時給の安いコンビニか怪しげなバイトしかありませんでした。しかもどれも時給が低い!
こう見えても仕事ぶりは真面目ですし優秀なので、派遣の会社にいた時も某大手アウトソーシング会社の正社員になるようさそわれたのも、一度や二度ではありません。但し髪を黒くすれば、の話でしたが。

僕は方外の者であるつもりでしたし、実際髪が黒ければうけられる恩恵も受けられませんでした。
「バカヤロー、俺はそんなチンケな会社に就職するために東大やめたんとちゃうわい!」

突っ張ってたんですね。25歳のツッパリ。

お陰さまで、僕もいまやなんとか、世間様にも一人前のマジシャンとして認められるようになりました。あえてもう金髪にこだわる必要もないだろうと。年末の和妻にあわせるという理由もあるのですが。
黒髪になっても、心は方外の者であり続けたいと思います。

★使用前
magician_img_06.jpg
           ↓
★使用後
黒髪.jpg
ま・っ・た・く・簡・単・だ

Posted by kiki at 03:31 |

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