2007年05月20日
 

ブログは今から書く、今書いているぞ、よし、書いた!

こんにちは、鬼喜王子です。

ボクはコンプレックスがあるのかどうかわからないが、あまりお笑い芸人に対しては興味がないし、名前もなかなか覚えない。
そんなボクが最近ハマってしまったのが「ディラン&キャサリン」である。

詳しくはテレビやYouTube等でチェックしていただきたいのだが、要は海外ドラマ吹き替えのカリカチュアである。あの独特のしゃべり方を真似する人は沢山いたと思うのだが、芸という形であそこまで昇華させたことがすごいのだ。

大学生のとき、とあるマジックのイベントの裏方のバイトをしていたことがある。そのときにマジシャンの前田知洋氏と話す機会があって、理想のマジックとはなんぞや、という質問をした。
「相手が心の奥底にもっている、自分でも気付いていないかもしれない願望をかなえてあげること。例えばミルクを出してあげることで、『あっ、オレってミルクを飲みたかったんだ』と気付かせてあげる。それが理想のマジックだ」というのが前田氏の答だった。

言いたくても言えないことを言ってあげること。
やりたいけれどやれないことを、代わりにやってあげること。
本当は自分でやるのがいちばんいいに決まっているのだけど、できないことをやってあげること。
それはマジックだけでなく、芸能あるいは芸術というものの本質の一つだと思う。
だから歯に衣(きぬ)を着せぬコメディアンは人気があるし、世界に挑戦していくスポーツ選手にはみんなが応援する。

あるいは気付いていないことを気付かせてあげる。
新しい自分を発見させてあげる。

いや、もうこれは芸だけの話じゃないかもしれない。
「一流」と呼ばれる人の、条件の一つなのかもしれない。

Posted by kiki at 23:03 |

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