2007年08月22日
 

男気、再注入

だがそれがいい、鬼喜王子です。

人間というのは、現状に満足した瞬間から堕落し始めるものでありまして、特に男としては、一瞬一瞬、常に前にすすむべき動物であります。
なぜ冒険心あふれた男子がオートバイに乗るかというと、やはり前にすすまなければ倒れてしまうという男の生き様を具現化したものであるからだと思うのです。

今回の主旨に戻ると、どうも自分は最近堕落している。省みるに、現状に満足して前に進もうとしていないところがある。
別に結果として前に一歩も踏み出せなくてもいいのです。前に進もうとする気概こそが、淀んだ水を清流に戻すことが出来る。そしていずれは前にすすむことができるのですから。

という訳で、一瞬に生を賭けた男たちの生き様、魂を再注入すべく、最近隆慶一郎氏の小説を再び読み始めました。

隆慶一郎氏というと僕らの世代(30歳代)だと、週刊少年ジャンプで連載されていた『花の慶次~雲のかなたに~』でご存知の方も多いと思うが、カッコいい男の生き様ムンムンの文章を書かれる方で、没後18年経つが、その魅力は色褪せないどころか、その影響はますます(メディア)を中心に広がってきている。

まあ詳しくはここでくどくどと書くよりは、実際読んでいただくのがいいのだが、己を貫くために命をも惜しまない男たちの姿は、男子なら魂を揺さぶられないはずはなく、影響を受けやすい私なんざ、「よし、おいらも傾奇者だ!」と髪を銀に染めて、出来るはずの高給の仕事を棒に振って、貧乏していた時代もありました。別に意味はなかったんですけどね。何も出来ない分、心意気だけを示したかっただけなのかもしれません。

あの頃の心意気に比べると、今の俺、腐り水になっていやしないか?

今再び傾く時期に来ているのかもしれません。
人生に大切なものは数あれど、男なら心の中に呑んでいるドスを、決して錆びさせてはいけないのです。

Posted by kiki at 12:55 |

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