2006年04月15日
 

キムラット氏の話

ジョージです。
昨日は今回箱根のコンベンションにゲストで来ていたキムラット氏及びスティーブ マーシャル氏と共に浅草へ行ってまいりました。キムラット氏のはしゃぎ様はまるで子供のようでした。
 お昼ご飯は日本独特の物を食べたいと言う事で、スティーブ氏の提案でお好み焼きを食べに行きました。
お好み焼きをひっくり返す事に初挑戦したキムラット氏はうまくひっくり返った事に感激しておりました。
 ジョージはキムラット氏と色々な話をしました。
と言っても英語が完璧に話せるわけでは無いので所々ステーィブ氏に通訳をお願い致しました。

印象に残った話では、「マジックに愛されるにはどうすれば良いのかな?」の質問に対し
初めは質問の意味が分からなくて困惑していたキムラット氏でしたが、身振り手振りそして図説をしながら
質問すると、ようやく理解して頂き「マジシャンはマジックを愛している。それを見ているお客様もマジックに魅了される。
そこで終わってしまっているから、マジッックから愛される事が無いんだよ。」と。
「つまりマジックをしている人が、マジックに魅了されている人を愛し、マジックに魅了されている人がマジックをしている人を愛した時に初めてバランスの良い三角関係が生まれる。マジックに愛される事って、そう言う事じゃないかな?」
と。なるほど、つまりどんなお客様にも愛情を持って接しなさいと言う事ですね。
更にジョージの質問は続きます。
「世界一のマジシャンはだれ?」その答えにキムラット氏は「ジョージは誰?」と聞かれたので「マックスメービン師!
彼はジョージの中では神です!」すると、
「成る程ね。僕は誰が世界一か決める事は出来ない。何故ならば今まで沢山のマジシャンと出会って来た。
彼らはみんなそれぞれに素晴らしい物を持っている。またどんなに素晴らしい人でも必ずマイナス面を持っている。
人それぞれだよ。」と。
色々と話をして最後にジョージが聞いた質問は「マジシャンて何?マジシャンってお客様に対してどうあるべき?」
この質問に対しキムラット氏はしばらく黙り込み窓の外の曇り空を見つめながら「難しい質問だね?ジョージはどう思う?」
「ジョージには答えが見つからない。いつも考えてる。でも分からないからこうして質問しているんだよ?」
「成る程ね。例えば普通のサラリーマンは朝、出勤して定時であがる。そして何事も無く家に帰る。そしてご飯を食べて
寝る。毎日それを繰り返す。刺激が無いんだよ。刺激を求めて映画や遊園地でもに行ったとしよう。
アクション映画や感動映画、ジェットコースターやホーンテッドマンション(お化け屋敷)に入りスリルを体験する。
その時は興奮して刺激があるが、1週間後にはその刺激を忘れてしまう。つまり一過性の物なんだよ。
でもマジックの驚きは違う。その人の心の中に一生深く刻み込まれる。何年経っても自分の手の中から消えたコインの事を友人達に話し続けるだろう。そう言う深い記憶に残る様なマジックを提供出来る人がマジシャンなんじゃないかな?
マジシャンは「メモリークリエイター」で有るべきなんじゃないかな?」
「メモリークリエイター」この言葉が心に深く刻み込まれた。当たり前の事なんだけれど、忘れかけていたジョージが居た。

本当にジョージにとって深く濃い一日となりました。
色々と質問攻めしたにも関わらず、全てに懇切丁寧に答えてくれたキムラット氏と、たどたどしい日本語まじりの英語を分かりやすくキムラット氏に通訳してくれたスティーブマーシャル氏に感謝致します。

最後はキムラット氏の泊まっているホテルの前で「今度は世界の舞台で会おう。」と約束をして別れました。
目標がいち早くかなう様に頑張ります!

「マジシャンは「メモリークリエイター」で有るべきなんじゃないかな?」
BY コスチャ キムラット

Posted by george at 04:59 |

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